当社のX線CT装置は、製品の品質を最大限
に確保するための重要な装置であり、
高出力のX線を利用して、非破壊で対象物
の内部を透過させることができます。
活用シーン
Point
特徴
Point.1
大型サンプル撮像可能
- ■最大スキャン範囲
φ3,400mm×H3,400mm(FPD)、最大積載重量2tと超大型 - ■他社では対応できないサイズも撮像可能
- ■大型サンプルは工場内クレーンを使って搬入・搬出
Point.2
高出力のX線源
- ■X線源は450kVで高出力の装置
- ■ある程度の厚みを持った金属でも撮影可能
Point.3
2種類の検出器にて
撮像可能
- ■検出器はFPDとLDAの2つを搭載
- ■サンプルや目的に合わせて選択可能
Spec
仕様詳細
装置名 | NC-450-XCT |
---|---|
装置メーカー | テスコ株式会社(https://www.tesco-ndt.co.jp/) |
X線源 | 450kVミニフォーカス |
最大管電圧 | 450kV |
最大管電流 | 10mA |
焦点寸法 | 5.5mm 2.5mm(最大管電流 2mA) |
検出器 |
●フラットパネルディテクタ(FPD)
●ラインディテクタアレイ(LDA)
|
最大スキャン範囲 | φ3,400mm × H3,400mm (FPD) |
最大積載重量 | 2トン |
Case study
事例紹介
金沢21世紀美術館 様
甲冑撮像
本展(甲冑の解剖術-意匠とエンジニアリングの美学)は金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子によって企画されました。戦国時代から江戸時代にかけて制作された甲冑と、映像やオブジェなどの現代美術作品をこれほどの規模で同時に展示し、また甲冑の背面や頭頂部の細部まで鑑賞することができるように工夫され、展示されたことは、本展が国内では初めてだったかもしれません。お陰様で展覧会は多くの方にご覧いただくことができました。また本展に出品されたライゾマティクスの映像作品は、レプリカ甲冑のデジタルスキャンのためにナカシマプロペラ(株)のご協力が不可欠でした。その他にも、繊細で希少な文化財としての甲冑と現代美術作品を併せて展示するために、展示や施工、輸送など、実に多くの専門家や専門業者、また甲冑及び作品所蔵者の方々の協力を得て本展は開催することができました。本展開催にご協力いただきました皆様と、本展をご鑑賞くださった皆様に、深く感謝申し上げます。
金沢21世紀美術館
コンサヴァター
相澤邦彦
Flow
サービスフロー
お問合せ
まずは下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。その後撮像用途や撮像物の情報を確認させていただきます。
見積書提示・発注
お問合せ内容に基づいて、御見積書を提示致します。確認・調整後、ご発注いただけます。
撮像物ご発送
弊社へ撮像物をご送付いただきます。発送詳細は弊社よりご案内します。
撮影実施
データ処理
お伝えいただいた撮像用途や詳細情報に沿って条件を決めて撮像いたします。 お客様が立会していただくこともできます。
データ納品
撮像物ご返却
撮像物をご返却します。
データはその場でお渡し、又はご送付致します。
Movie
紹介動画
About us
日本の造船業の一大中心地・瀬戸内地方に本社を構えるナカシマプロペラは、
船舶用プロペラでトップレベルのシェアを誇る船舶推進機器メーカーです。
世界の流通を支える船舶。
その推進性能の最適化で世界に貢献します。
We keep on challenging.
超大型X線CT装置の導入経緯
当社は90年以上銅合金製のプロペラを製造していますが、主原料である銅の埋蔵量、銅価格に影響を受けない新素材プロペラの開発が必要と感じていました。さらに推進効率をより向上させるためには、軽量・強度のある素材が求められます。そこでCFRPに着目して2014年より実機の製造に取組み始めました。完成したCFRPプロペラの品質を保証するためには、表面だけでなく内部欠陥が観察できるX線CTでの非破壊検査が必要となります。 将来、大形の舶用CFRPプロペラにも対応できるように、超大型の装置を導入することに至りました。
CTスキャン事業について
当社の超大型X線CT装置は、世界的にも最大級で、一般のX線CT装置では対応できない大型サンプルでも、切断せずに撮像することが可能です。
これにより非破壊で製品の内部構造や内部欠陥、美術品の内蔵物を確認したい、といったお悩みを解決できます。
また、最近ではリバースエンジニアリングが注目され3Dの表面だけでなく、内部構造まで再現したいとの要求もあり、X線CT撮影がマッチングすると考えました。多くの方々に超大型X線CT装置を是非ご活用頂き、新たな研究、検査を実現することで広く社会貢献に繋れば幸いです。